DXはQC?
DXプロジェクトを起こす際に過度な目標を設定するのはお勧めしていません。「〇〇事業でシェア1位を目指す」と掲げたところでプロジェクトで実現可能な範囲を逸脱しているように思います。
どうすれば?
目標設定は頑張れば手の届く、かつ、ゴールの様子が明確にイメージできるものが良く、数値の計測で達成したかどうかが分かればベストです。
例えば、「□□工程の作業時間を短縮するために△△というデジタルツールを導入する」というゴール設定なら短縮された時間(すなわち、効果)を計れますし、プロジェクト参画者全員が共通のイメージを持つことができます。
こう考えるとDXはQC(Quality Control)活動に近いもの。TOYOTAの『KAIZEN』はDXの先取りだったのかもしれませんね。『デジタル技術を活用したQC活動』、とメンバー全員が腹落ちしたならば、そのDXプロジェクトは成功したも同然です。
大切なのは成功体験を得ること。
業務フローを変えたりすると、面倒だったり、痛みを伴ったりします。「便利になった」、「効率が上がった」といったインセンティブがあって初めて「やって良かった」となるはずです。その成功体験が社内で共有できれば、次のDXプロジェクトにも着手しやすくなります。